【トーンダウン?】文科省の医学部入試不正調査の中間まとめについて

2018/10/24
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文部科学省の医学部入試不正調査中間まとめが発表されました。

以前に、この中間まとめで大学名を公表予定という報道も一部ありましたが、いざ蓋を開けてみると

『不適切である可能性の高い事案が発見された場合には、大学として事実関係を明らかにした上で自ら公表を行い、入試の改善や不利益を被った受験者の救済など必要な対応を取られることが重要である』

ということで公表は一切なく、

『大学において自発的にこのような検討(=全国医学部長病院長会議の大学医学部入学試験制度検討小委員会)が行われ、一定の考え方等が示されることより、各大学における入学者選抜の公平性が一層高められることを期待しています』

検討委員会に一任丸投げということで、ずいぶんトーンダウンした印象。


ここまでの流れを受けての妄想。

M「悪さをしてる奴の名前、言いふらしてやる!」

A「ちょちょちょっと待ってください。それやっちゃうと取りまとめのMさんにも○○や△△な不都合が起こりえますよ。」

M「ムム、それはまずいな。じゃあどうする?」

A「ひとまずウチで相談するんでお時間ください。とりあえず中間まとめの内容はこの辺りで。」

M「わかった、任せたぞ!」

……


MやAって何でしょうね?(白目)


実際のところは、純粋にまだ80校中30校しか訪問調査が実施できていない(=残りの大学からも出てきそう?)というところにあるのかもしれません。


それはともかく、文科省が大学医学部入学試験制度検討小委員会の検討を評価して大学名の公表を見送っている以上、中間まとめで発表した内容は委員会の結論に反映される可能性が極めて高い気がします。

ではその肝心の中身はということになりますが、いくつか気になったところを中心に紹介したいと思います。


水面下の差別→区別表面化の懸念


特定の受験者の試験結果や受験者の性別・年齢に応じた試験結果への加点(減点)があることについて、文科省では「不適切と判断すべきである」と考えているようですが、そこで前提とする状況が次のように表現されています。

『募集要項等で予め説明していた試験方法や合否判定基準に反して又は予め説明していないにもかかわらず…』

一連の問題が起こった当初は加点(減点)そのものを問題にしていたはずです。しかし、これでは「募集要項に記載すれば問題なし」というふうに読めます。

大学側にも選ぶ権利があるというのも一理あるので、今回の表現そのものを否定する気はありませんが、だいぶスタンスが変わったような気がしますし、何よりいつぞやの委員長の発言そのものなのでどうなっているんでしょう…


疑惑と好事例の線引きが焦点


中間まとめのうち、「2. 不適切である可能性の高い事案」は上述の募集要項記載を除けば議論の余地なしとして、「3. 疑惑を招きかねない事案」と「4. 入学者選抜の公正確保に資すると思われる好事例」の線引きが委員会の焦点になりそうです。

個人的に特に関心があるのは以下の2点でしょうか。

3. 疑惑を招きかねない事案
④面接試験において、多浪生については現役生より慎重に検討して評価することなど、年齢による取扱いの差異をマニュアル上容認している事例

4. 入学者選抜の公正確保に資すると思われる好事例
④成績開示において,受験者本人の学力検査の成績だけではなく、合格最高点・最低点・平均点を併せて開示したり、面接試験や小論文試験等での成績等も含めて開示したりしている事例

3.④に関しては2年ともガッツリ再面接を受けた(間違いなく慎重に検討されたと思う)、4.④に関しては自分の成績開示があまりにこの好事例とはかけ離れていたというのがその理由です。


この辺りがクリアにならないと「受験者に見える公正確保」ということにはならないように思います。


受験生へのメッセージ


あまり報道には掲載されていないようですが、この中間まとめと一緒に『文部科学大臣メッセージ』が発表されています。

その最後は受験生に向けたメッセージになっています。

今年度、大学受験に臨もうとしている受験生におかれては、これまで通り日々の学習に励んでいただくとともに、試験当日に日頃の努力の成果を存分に発揮できることをお祈り申し上げます。

まぁいろんな声が聞こえてきそうですが、しばらく委員会の結論が出るまでは出処不明の細切れな情報ばかりになりそうということで、受験生はあまり気にしすぎず「これまで通り日々の学習に励む」しかなさそうです。生殺しですが。


また、すっかり議論がすり替わってしまった感がありますが、この一連の医学部入試不正の発端は公金を使った裏口入学。

文部科学省としては、一連の不祥事を真摯に受け止め、社会的な信頼を一刻も早く取り戻すため、私自身が先頭に立って、様々な政策課題に取り組んでいるところであり、大学入学者選抜の公正確保についても全力を挙げて対応します。

ということで、きっと見えないところで対応してくださっていると期待してます。
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