この記事は2018年版です。最新の2020年版はこちら↓
文部科学省による「医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査」も最終まとめが発表され、荒れに荒れた医学部入試騒動(?)も収束に向かいつつあります。
不正があったと発表されたのは神戸大学を除けば私立大学ばかり。その他の大学についてはこの一文でまとめられています。
この最終まとめを以て緊急調査は一区切りとなりますが,今後も,緊急調査では明らかにならなかった不適切な事案が追加的に判明することは否定できないと考えています。
この文科省の最終まとめを受けて、再受験界隈では以前から有名だった群馬大の女性の件が再び取り上げられたりしました。
賛否あると思いますが、個人的には大学は大学であり職業専門学校ではないので門戸は広く開かれるべきなのではないかと思うんですよね(汗)
…というのが前置きで、久しぶりにブログを書いたのは、上記の記事でも紹介されている大学改革支援・学位授与機構のウェブサイトに面白いデータがあったからです。
なんと、過去7年の国公立大学の入学者数が学部別・年齢別に掲載されていて、
29歳までは1歳区切り、30歳~65歳は5歳区切りで見ることができます!
※(2018/12/26追記)
掲載したデータについて、正確だという意見、少しずれがあるとの意見それぞれいただいています。元データが実際の人数と少し異なっている大学があるかもしれませんのでご注意ください。
文科省の医学部調査の報告では一括りにされていた22歳以上の年齢分布を細かく見ることができるので、22歳以上の受験生にとっては非常に参考になるデータだと思います。
文科省の報告に基づく分析結果はこちらの記事をご覧ください。
ただ、大学の並びが微妙に変だったり全学部が掲載されていたりで、各大学の医学部のみを比較するには使い勝手が悪いので、2018年のものについてデータを整理してみました。北海道大学はデータなし、東京大学は理類の合計になっています。



※40歳以上は少なかったのでまとめてしまいました。詳細は元データをご確認ください。
こうして見ると、再受験に厳しいと言われていても意外に高齢の入学者がいる大学があれば、逆に22歳以上が不自然に(?)いない大学もあって大学によって全然違うということがよくわかります。
参考までに、25歳以上の入学者数ランキングTop10(2018年)は次のようになっています。
1 滋賀医科大学(15)
2 九州大学(14)
3 島根大学(12)
4 熊本大学(12)
5 新潟大学(9)
6 香川大学(9)
7 信州大学(8)
8 奈良県立医科大学(8)
9 富山大学(6)
9 金沢大学(6)
9 福井大学(6)
9 琉球大学(6)
※ 括弧内が人数。北大、東大は除外。
滋賀医科、九州は予想通りですが、北陸勢がものすごくがんばってますね(笑)
いかがだったでしょうか?
受験校選びの参考になればうれしいです。
以下では同じデータを3年分さかのぼってまとめたものを地方別に記事にしています。
①北海道・東北編
②関東編
③中部編
④近畿編
⑤中国・四国編
⑥九州編
その他、医学部や受験についての分析記事はこちらから。
医学部分析
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この記事へのコメント
受験老人
しーちきん
医学部への名無し
しーちきん
面接の対策はできても実際の評価の中身は開示するまでわかりっこないので、面接点のあるところではせめて合格者平均以上を狙える力があると安心ですね。
再受験
地方のAO、推薦にはセンター6割台の合格者もいるそうですし。
文科省は国立をかばっているように見えるのですが、どう思いますか?
しーちきん
文科省の動きについては、差別が公になった発端が私立であること、国公立で問題が公になると文科省の責任問題になりかねないことから、国公立をかばうような形になってるのかなと考えています。
女性再受験生の合格率が0%のところ多いですよね。
しーちきん
女性再受験生に限りませんが、受験者数が多くない場合は合格率ゼロだからと言って差別とは断定はできないと思います。