今年はサービス初年度ということで事前登録していれば無料で使うことができます。
早速使ってみたので、使用方法や感想を紹介したいと思います。
目次
・問トレCBTの概要
・実際の操作画面
・使用してみた感想
問トレCBTの概要
CBTの演習となると国家試験と同様に問題数が気になるところですが、問トレCBTが収載しているのは約3000問。
MEDIC MEDIAのQBオンラインCBTがプール問題3200問、最新問題約450問なので、それに匹敵する(というかそれを意識した)問題数になっているようです。
基本的にはスマホやタブレット、PCを使用してオンライン上で演習します。
本やノートと比べた時の最大の利点は持ち運びが楽なことですが、間違えた問題や気になった箇所の検索方法が充実していること、学習状況を簡単に確認できることもオンラインの魅力。
検索方法としては具体的には以下の機能が備わっています。
①演習済み問題を正解〇、不正解✕、要確認△に分類
②カラークリップ機能
③マーカー・メモ機能
問題の検索方法や学習状況の確認方法はすでに問トレCBTの公式ページに記載されています。したがって、公式ページに記載されていない上記①~③について、実際の画面を用いて説明したいと思います。
実際の操作画面
問題は次のような画面で表示されます(念のため問題文と選択肢はボカシています)。

問題文を読んで解答選択肢を選択し、「解答する」をタップして進めていきます。
解答の結果と問題の解説が次のように表示されます。

ここで、矢印で示したところを操作することで復習や後々の検索がしやすくなります。1つずつ説明していきます。
⇦① 正解したが要確認の問題を△にする
選択問題なのであまり自信がないのに正解してしまうということもあると思います。そんなときに正解〇→要注意△にしておけば後で再チェックできます。
⇦② カラークリップで分類する
3種類のカラークリップをつけて自分のルールで分類しておくことができます。例えば、「本番1週間前にチェックする問題には赤いクリップをつけておこう」みたいなことが可能です。
以上の①②の2つの操作は画面上ではこのようになります。

⇦③ マーカー・メモを残す
解説の大事なところにマーカーを引いたり、メモを追加することができます。マーカーボタンをタップして文章を選択するとメモ画面が開きます。

メモは手書き(iPadならApple pencil)、キーボードから打ち込みができる他、写真を挿入することが可能です。
手書きの書き心地はGoodnotes等のノートアプリには劣りますが、メモを残す分には問題ないといったところでしょうか。編集後は青矢印で指したところ(2箇所)で保存することをお忘れなく…
マーカーはこのように表示されます。

以降はマーカーを引いたところをタップするとメモが簡単に確認・編集できます。
使用してみた感想
これまで書籍版QBで勉強を進めてきていてQBオンラインを使っていないため、初めてオンライン上での演習だったんですが、やはり手軽に進められるのは魅力的。
ただ、検索機能が充実していてマーカーやメモの機能もあるものの、復習時の頭の残りやすさという観点では個人的には本の方が圧倒的にやりやすいです。ここら辺はそれぞれの好みで意見が別れるところかもしれません。
問題と解説の質としては気になることが2つ。
①問題毎に表示される正答率の精度が怪しい
問題を解くと解答と一緒にその問題の正答率が出るんですが、これがどうも怪しい。
「こんなの当たり前でしょ」で正解できそうな問題の正答率が妙に低かったり、逆に、「誰がわかるんだ…」と感じた問題の正答率が90%もあったり。
TECOMの問トレCBTをつまみ食い的にやってるけどQBにはない問い方の問題がちょこちょこあって勉強になる。ただ、正答率が感覚と合わない。
— しーちきん️再受験医学生 (@seachicken_med) August 17, 2019
誰のいつの時点でのデータかわからないので、参考の参考くらいの位置付けで考えておいた方がいいと思います。
②出題分野に偏りがある
あくまでQBと比べての感覚になりますが、出題分野が偏っているように感じました。
臨床の範囲なのに細かい解剖の問題が多く出題されていたり、QBで1周目マークがついている範囲の問題が見当たらなかったり。
CBT対策する上では広く浅くが鉄則なので、問トレだけで対策するとその辺りが心配です。
さて、書籍版QBが出版されなくなる今後の学年は、基本的にこの問トレかQBオンラインで演習をすることになると思われます。
QBオンライン未経験者ではありますが、見聞きする限り演習機能自体はほとんど変わらなさそうです。とは言え、QBオンラインのほうが同じMEDIC MEDIA社の『病気がみえる』などとのリンクが充実しているぶん勉強はしやすいはず。
今年は無料なので利用者はそこそこいそうですが、来年度以降はその辺りも含めた価格設定次第かなという気がします。
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