
文部科学省の「各大学の医学部医学科の入学状況及び国家試験結果等」で、昨年度(平成30年度)の各医学部のストレート卒業率が公表されました。
ストレート卒業率は次のように定義されます。
ストレート卒業率
=最低修業年限(6年)での卒業者数/平成24年度入学者数
医学部は大学によって進級および卒業試験の大変さが異なりますが、ストレート卒業率は入学後から卒業するまでのカリキュラムの厳しさの1つの指標になります。
今回は平成30年度の全国の医学部のストレート卒業率をランキングにして紹介します。
昨年度の記事はこちら↓
ストレート卒業率ランキング
ストレート卒業率を高い順に並べると次のようになります。国立を青、公立を緑、私立を赤で示しています。




画像を拡大して確認することができますが、Top10およびWorst10は次の通りです。私立大学に〇をつけています。
Top10
東京大学 100.0%
北海道大学 97.1%
秋田大学 96.0%
〇東京女子医科大学 95.5%
〇自治医科大学 95.1%
岡山大学 95.0%
熊本大学 94.0%
富山大学 93.7%
名古屋大学 93.1%
福島県立医科大学 93.1%
国立大学が多くなっています。
Worst10
〇帝京大学 64.5%
佐賀大学 72.6%
〇川崎医科大学 72.7%
〇東邦大学 73.6%
群馬大学 74.0%
〇兵庫医科大学 74.8%
〇近畿大学 75.0%
〇日本大学 75.0%
〇金沢医科大学 75.4%
島根大学 76.8%
逆にこちらは私立大学が多くなっています。
まとめ
平成30年度卒業生のストレート卒業率ランキングを紹介しました。
上位は国公立が多く、下位は私立が多いというのは昨年度と同じ傾向です。
ただ、昨年の記事でも書いたように、これらの数値はあくまで1学年の結果であり、個々の医学部に関して言えば学年が異なれば大きく変動する可能性もあります。また、各大学で学生は異なるので、卒業するための実際の勉強の大変さとは必ずしも一致しないかもしれません。
今後、個々の大学で比較して気づいたことなどがあれば適宜追記していきたいと思います。
ストレート卒業率について医学部と他学部の比較も行っています↓
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