【医学部CBT】目標90%を達成した勉強法~スケジュールや演習数も公開~【結果掲載】

2019/10/20
CBTの成績表が返却されました(試験からおよそ1週間で結果が出た旨の通知が届きました)。

CBTは病院実習に出るための学力試験で、1年生から4年生の間に学んだことすべてが範囲というなかなかストイックな試験です。

ネット検索すると先輩方の勉強法がたくさん出てきますが、家事育児や研究をしながらという環境の中で自分なりに工夫したところもあるので、勉強法などを振り返って書き残しておこうと思います。

目次
 1. 結果と感想
 2. 使った教材
 3. 勉強の時期と内容
 4. 理解度推移
 5. 領域別反省
 6. 問題形式別反省
 7. まとめ


1. 結果と総括


まずは結果から。

CBT.png

正答率:91.53%
IRT標準スコア:663
6段階評価:5
順位:7位


目標としていた正答率90%をなんとか達成することができました!

4年生になるときに立てた目標の記事↓

試験をパスするだけなら高い正答率は不要ですが、勉強することの多くが2年後の国家試験で必要になる知識だし、ここで土台をしっかり固めておけば病院実習でいろいろ得する気がしたので、キリのいい正答率9割に向けて勉強することにしました。

…なんて4年生が言ったところで説得力ないので、現6年生ですごい成績を修められているれおさんの言葉も借りることにします。
③は僕には縁のない話ですが、USMLEを国家試験に置き換えても同じことが言えるのかなと思います。


無事に目標を達成できた要因としては、余裕のある計画立てやその実行など自分が努力したのはもちろんですが、家族の協力も不可欠でした。また、CBT実施が夏休み直後という大学のカリキュラムに助けられたのも事実です。


CBTの一番の収穫は、勉強して全体的な理解が深まっていくことで、基礎医学と臨床医学の間、臨床医学の各診療科間がこれまでよりリンクして見えるようになってきたことかなと感じています。国家試験に向けてこれから知らないといけない知識がもっともっと多くなっていくので、暗記に苦手意識のある自分としてはその辺りを大事にして勉強を続けたいです。

今回いろいろ試してみて反省もいくつかありますが、それは勉強内容のところで触れます。


2. 使った教材


使った教材はQB CBT2019(前年度の紙版)、問トレCBT、Q-Assist、病気がみえる、まとめノートです。

それぞれの使い方について補足します。

QB CBT2019




最悪これだけやっとけば合格はするだろう的な必須の品。今年(2020年版)から紙版が廃止され、QB online(アプリ)のみとなりました。

僕は紙版のほうが自分に向いてると感じたので、vol.1-5すべて前年(2019年版)の紙版を使いました。vol.1は2~3周、vol.2-3は4周、vol.4は3周、vol.5は1周しました。

紙版を使うことにした理由、最新版と旧版の問題の違いについてはこちらの記事に書いています。


紙版を使ったと言いつつ、いざ始めてみると持ち運びが大変だし、子供達を抱っこしている間の貴重な勉強時間に扱いにくいしで、実際はその日に勉強するページをiPadで写真に撮ってGoodnotesで書き込みをしながら使いました。

iPadで複数写真をノートアプリに一括取り込みする方法はこちら↓


同じ電子媒体なら、スキャンするかQB onlineで手に入るpdf版を使ったほうが絶対楽だったと思いますが、写真を撮り終えたQBはすべて高値で売れたのでそれはそれでよかったかなと思ってます(オススメはしません)。


問トレCBT


TECOMがテコプラというオンラインサービスの中で今年度から開始した問題集。今年度に限り無料だったので使いました。

最初は使う気はなかったのですが、中を見てみるとQBとは違う問題がたくさん収録されていて、気になって結局約3200問全部やっちゃいました。通しで2周、それでも間違えたところはもう1周やりました。

問トレの使い方や使ってみた感想はこちらに書いています。


来年からは有料になりQB onlineとの完全競合になる訳ですが勝ち目はあるんでしょうか…?(僕は有料なら使わなかったと思います)


Q-Assist


QBを出版しているメディックメディアが作っている映像授業。主に国試用の内容ですが、今年度からCBT講座も開始されました。

QB1周目を解き始めたのが大学の臨床講義が終わる前だったので、映像授業はCBT対策というより各科目の予習復習感覚で使いました。

CBT対策に直接役に立ったのは映像授業よりもそのプリント(PDF)です。似ている疾患を比較しながらポイントがきれいにまとめられているので、QBや問トレを解いて自分の頭の中の整理がイマイチだなと感じたときに参照するようにしていました。


病気がみえる



医学生なら誰もがご存知、いわゆる『病みえ』。

CBTで問われる内容で載っていない知識はほぼないので、辞書的な使い方でわからないことがある度に参照していました。


まとめノート


QBのvol.1-5だけでも情報量が膨大で、なんとなく進めていると覚えなきゃいけない情報が埋もれてしまうので、本番までに定着させたい事項が出てきたらその都度iPad内のまとめノート(Goodnotes)に書き込むようにしました。

上記の教材はすべて同じiPadに入っていたので図や表のコピペも簡単で、楽しんで作り上げていくことができました。

仕上がりはこんな感じ↓
CBTnote.png

ゴロで覚えるのはあまり得意じゃないのでゴロ一覧みたいなものは作りませんでした。


3. 勉強の時期と内容


「CBT対策は3ヶ月でなんとかなる」という話をよく耳にします。

CBT対策にかけた期間の定義って何なんだ?って話になりますが、単純にQBを解き始めた時期で言うと、8ヶ月前から大学の授業と並行して(一部予習として)1周目をスタートしました。多くの人よりかなり早くから始めたことになりますが、家事育児があると試験直前にガッツリ時間をとって詰め込むということがなかなか難しいので、早めに始めてじっくり周回する作戦をとりました。

忘却曲線的には極めて非効率ですが、生活リズムを一切崩すことなく終えられたことと、短期記憶に頼らない勉強ができたことはよかったかなと思っています。


進め方の基本方針


基本はQBと問トレの演習ベース。

最初から完璧にしようとすると心が折れてしまうボリュームなので、少しずつザルの目を細かくしていくイメージで進めました。

・QB1周目は大学の授業(必要に応じてQ-Assist)と並行して進める。基本事項の定着と全体像・苦手分野の把握が目的。

・QB2周目以降と問トレは選択肢すべてを理解し、間違えたところをしっかり確認しながら進める。大事なポイントは問題集にマークしたりノートにまとめたりして後々の復習しやすさを意識しながら定着させていく。

・試験直前は上記のマークやまとめを復習する。


進めるに当たり計画はざっくり「この時期までに○周目を終えよう」と決めて、1日1日のノルマは「通学中にやること」「家で子供達を抱っこしながらでもできること」「夜寝かしつけが終わってからじゃないとできないこと」など振り分けて進めていきました。

…なんて言いつつ、結局、直前期はギューギューになっちゃいましたが(汗)


勉強した時期・内容・演習数


QB2周目まではペース作りのために毎週勉強記録の記事を書いたりしてました(その後は余裕なく断念)。


勉強記録を書いていた頃から使っていた進捗管理表の最終版がこちら。

CBTQB.png

1周目は青色、2周目は橙色、3周目は緑色、4週目は灰色で塗りつぶしています。また、序盤の「V」はQ-Assistを見たことを示しています。


QBおよび問トレの問題数の推移(1週間毎の集計)はこのようになりました。

CBTQBweek.png

2ヶ月前までは毎週のように大学の授業や試験があったためコツコツ進め、そこから演習ペースを加速させました。この辺になると暗記することより確認するだけでよいことの割合が増えてきていたので、演習数の割に時間はそこまでかからずに済みました。

僕の大学では直前2ヶ月が夏休みだったこともあり比較的余裕を持って取り組むことができましたが、ここで授業や試験がある大学だったら結構厳しいことになっていたんじゃないかと思います(汗)

しかし、延べ14,541問。よくやったな自分(笑)


反省点


自分が置かれた状況の中でできる限りのことをやってきたつもりでしたが、振り返ってみると非効率だったなと感じることがいくつかあります。

・周回時間が長いせいで忘れてしまうことが増えてしまった
早くからスタートしてコツコツ進めるという自分の作戦の弊害になりますが、やはり短期間で何度もやったほうが定着しやすいのは事実。間があくとしょうもないことも忘れていってしまいます。

コツコツやるにしてももう少し早い段階で復習を入れておくとよかったなと感じています。


・記憶が大変な箇所を早めに完璧にしておくべきだった
各種スコアの基準値や勉強が手薄な疾患など記憶するにもエネルギーがいることを先送りにしてしまったせいで、CBT直前に慌てたところがありました。

一度完璧にしておくと思いだすのも楽なので、その辺は早めに対策をしておくともっと直前期が楽になったのかなと思います。


・まとめノート作成は2周目以降からやればよかった
1周目から気になったことはノートにまとめていたんですが、1周目は間違う問題は多いものの、単に知らなかっただけで一度やれば覚えられる(ノートに留めておく必要はない)ものも少なくありません。

本当に理解できていないことは2周目以降で同じ間違いを犯すので、まとめノートはそのときから作った方が時間と労力の無駄がなくていいかなと感じました。


4. 理解度推移


理解度の確認と言えば模試ですが、CBTの模試は受けませんでした。受けたからといって成績が上がるわけでもないし、そもそも手元にある問題集だけでも十分な情報量で、受ける時間がもったいない(+復習する時間も十分にない)と感じたからです。

ただ、自分がどれくらい理解できているかの把握は重要なので、模試の代わりに、使っていた問題集で正答率をチェックしていました。

時系列で見るとこんな感じになりました。

CBT正答率.png
※QB vol.2,3の3周目以降は記録をつけませんでしたがが、2周目以上の理解度になっていたはずです。


周回すると知識が増えて理解度は上がり、新しい問題集になると下がる。なかなか辛いですがこれの繰り返しです。

本番直前に模試感覚でやったvol.5で80%切ったときは心折れそうになりましたが、結果から考えると、本番で大事になってくる知識はvol.2と3がメインだったんだと思います。


vol.2と3は2周目まで分野別に理解度をチェックしていて、こんな感じになりました。

CBT正答率2.png

1周目50%を切った領域、2周目も70%に満たない領域もいくつかありました…(汗)


5. 領域別反省


A領域(倫理観・常識)は満点でした。ここはあまり難しい問題は出ないので取るべきところをしっかり取れたということでよかったと思います。学内平均も高めでした。

B領域(公衆衛生)は最も出来が悪かったです。国家試験ではより重要になってくる範囲なので今後しっかり勉強していきたいと思っています。やはり大学の講義・試験でクセが強かった範囲は苦手意識が抜けません。

C領域(基礎医学)は本番まであまり自信がなかった割によく取れました。絶賛されていたmedu4の基礎医学は取らず、QB vol.1と問トレをせっせとやっただけなので、低学年の頃の努力が実を結んだということなんだと思います。

D・E領域(臨床医学)はまずまず。QB vol.2,3に相当する範囲で今回最も力を入れたところですが、まだまだ体系的な知識になっていないところがあるというか、新たな面白さがわかってきたというか…勉強の過程も結果も今後につながるものになったと思っています。

F領域(診療の基本)は満点でした。僕の大学はCBTより前にOSCEがあったおかげで比較的対策しやすかったように思います。


6. 問題形式別反省


多選択肢


他形式と比べて手応えがものすごく悪かったんですが、結果を見るに間違った問題が運よく採点対象外の新作問題だったようです。

選択肢がかなりの数あるので五肢択一と違って病態を正しく理解して疾患を絞らないといけないわけですが、本番では全然絞り込めない問題がそこそこあって、まだまだ勉強不足だなと感じました。

また、臨床問題が予想以上に多く出て制限時間ギリギリになってしまったので、模試で時間感覚を養っておくとよかったかも…というのが模試を受けずに唯一の後悔していることです。


順次解答四連問


QBや問トレを解いているときはストレスが溜まる一方で大嫌いな形式(特に1問目)でしたが、本番は比較的スムーズに解くことができ、結果も手応え通りでした。

1問目の段階で病態を把握して鑑別を挙げることができるかが勝負。

個人的には実臨床に近い大事な思考プロセスだと考えていて、それを意識した演習が出来たのがよかったのかなと思います。でも、QBやってたときは納得できない選択肢も多かった(何度でも言う)。


7. まとめ


最後にアドバイス的なこと7ヵ条。

1.問題に正解できることよりも、病態の把握と正解に至るまでの思考プロセスを大事にしよう。

2.正解選択肢以外からも学ぼう。五肢択一なら情報量は5倍!

3.直前期の確認を意識したメモやまとめノートを作ろう。まとめノートを作るなら2周目以降から。

4.計画は余裕を持って立てよう。直前期は絶対に焦る。

5.自分に合ったタイミングで復習しよう。周回数だけでなく各回の質も大事。

6.進捗管理表を作ろう。やる気(と焦り)が高まる。

7.勉強道具は電子化しよう。特に子持ちの方。


このブログ史上最長なんじゃないかと思うくらいつらつらと書いてきました(笑)

王道じゃない方法をいろいろ試した感がありますが、これからCBTに向けて勉強される方にとって何かしら参考になると嬉しいです。

OSCEについてもまた書きたいと思います。
医学部受験生・医大生のブログ一覧はこちら↓↓
にほんブログ村 受験ブログ 医学部・医療系受験へ にほんブログ村 大学生日記ブログ 医大生へ 

関連する記事


スポンサードリンク

この記事へのコメント