【医学部OSCE】練習法と試験本番の反省

2019/10/25
病院実習に出るための実技試験OSCE(Objective Structured Clinical Examination)に無事合格することができました。

合否判定のみだったのでどれくらいの成績・評価だったのかわからずフィードバックできないのが辛いところですが、本番致命的なミスなくできたので自分が行った対策や当日の様子についてまとめておこうと思います。試験内容については守秘義務があり書けませんので悪しからず。

目次
 1. OSCEとは
 2. 使った教材
 3. 対策
 4. 試験当日を振り返って
 5. まとめ


1. OSCEとは


OSCEはCBTと同じく医療系大学間共用試験実施評価機構CATOが実施する共用試験で、概要についてはこの辺りを読むとほぼ理解できると思います。
臨床実習開始前の「共用試験」
【2019年度版】OSCE(医学部)基本情報~オスキーの対策は?不合格になったら?


ここではこの記事に関係するところだけ簡単に紹介します。

試験の構成


試験はいくつかのステーションから構成されています。大きく分けると医療面接(いわゆる問診)と診察で、標準ステーションとして以下の6つが挙げられています。

1.医療面接(10分)
2.頭頸部(5分)
3.胸部・全身状態・バイタル(5分)
4.腹部(5分)
5.神経(5分)
6.基本的臨床手技・救急(5分)

僕の大学でも独自の項目が加わっていたものの概ねこの通りでした。


実技試験なのですべて模擬患者やシミュレーターが相手です。

試験当日はこれらのステーションを順に回り、各ステーションで指示された手技等を決められた時間内に行って評価を受けることになります。


合否


合否は以下の2つの評価に基づいて決定されるようです。

・項目加算得点
教材のところで紹介する「評価項目」について加算方式で評価されます。ここ数年の全国平均点は80点台後半です。

・概略評価
患者さんへの対応、診察の流れなど項目加算得点で評価できない部分を評価します。区分は下の図のようになっていて、全国平均点は4.5点前後です。

OSCE_gairyaku.png


2. 使った教材


使った教材(+α)は以下の5つです。①が面接用、②~⑤が診察用です。

①大学の資料


医療面接に関しては1年生の頃から授業で散々練習してきたので、そこで仕上げたものを引っ張り出してきて使いました。

②学習・評価項目


OSCEで必要とされる技能と態度に関してCATOから示されるものです。毎年のように改定が行われていて、過去のものも含めてこちらから見ることができます。

合否のうちの項目加算得点はここに記載されている項目についての評価で、この内容さえ完璧にすれば満点ということになります。

③OSCE学習用映像


これもCATOが制作したもので、「学習・評価項目」をほぼ網羅する形で手技や注意点を動画で解説したものです。大学を通して本番数ヶ月前から公開になりました。

「学習・評価項目」が台本ならこの学習用映像はお手本みたいなもの。ツッコミどころは多々ありますし視聴には時間がかかりますが、まぁありがたい存在です。

④学内のシミュレーター


心肺蘇生や採血など本番で使うシミュレーターと基本的には同じものです。本番1ヶ月前くらいからシミュレーター室が利用できたのでその期間に練習しました。

まったく利用せずに本番に臨み合格する人もいたようですが、本番慌てずに済むためには実物を使って練習しておくに越したことはないですね…

⑤患者役


相手がいる試験なので、脳内シミュレーションでもできなくはないんですが練習のときに患者役がいると圧倒的にやりやすいです。練習の班員の他、家族にも協力してもらいました(笑)


この他、『診察と手技がみえる』(通称『診みえ』)もあったほうがいいのかなと思ってたんですが、結局なくて困ることはありませんでした。Medic Mediaのサイトでは「半数近くの先輩が使った」なんて紹介されていますが実際どうなんでしょうか…?

上記の学習用映像が見れないor見るつもりはないという人はあったほうがよさそうです。




3. 対策


OSCEは大学によっては学力試験CBTの直後に実施されるために準備期間がほとんどないところもあるようです。「1週間で仕上げた!」みたいな話も耳にしたりします。

僕の大学ではCBTに先立っての実施だったため、対策する時間をそこそこ確保できてしまう状況でした…時間があるのにネガティブな表現になってしまうのは、この順序だと常にCBTの亡霊に追われながらのOSCE対策になるからです(汗)

ということで、時間はありながらもできるだけ効率よくやりたいと思いながらOSCE対策を進めました。


対策は予習→シミュレーターでの練習→OSCE直前の復習という流れで行いました。ステップ数は多く見えますがそれぞれは短時間なので、トータルで見ると直前期にバタバタやるより時間的にも精神的にも余裕があった気がします。

①予習


学習用映像を一通り見ながら、学習・評価項目と対応させて各項目が具体的にどんな動きを意味するのかイメージできるようにしました。

やっているうちに、学習・評価項目は項目の羅列で要点がわかりにくく、映像は無駄なシーンが多くて繰り返し視聴するには時間がかかると感じたので、それらを組み合わせたオリジナルノートを作成しました。

具体的にやったことは以下の4点。
・学習・評価項目をWordに取り込む
・必要な手技や言葉を色付けする
・映像を見て気づいたことを追記する
・手技がイメージしづらい項目は画像を挿入する
・post-OSCEの評価項目など不要な項目を削除する

出来上がりはこんな感じになりました。

OSCE.png
※ノート内の画像は伏せてあります。


②シミュレーターでの練習


シミュレーターでの練習は同級生でグループを作って行いました。時間が限られていたので各自予習してきて、シミュレーター室では項目の内容は最小限にして機器の操作や手技に注力という感じでやりました。

予習で作ったノートをiPadで持ち込み、実際やってみて間違えやすいことや注意点など気づいたことを書き込むようにしました。

念には念をということでOSCE前1ヶ月間のうちにすべてのシミュレーターについて2回ずつ集まって練習しました。少しやりすぎたかなと感じなくもないですが、他の人と一緒にやると得られるものがたくさんあってその点は本当によかったです。

誰かが間違えたことで気を付けられるようになったり、自分では気づかないクセを指摘されたり。同じ班にとある手技の有資格者がいて、その人の手技の流れは見るだけでとても勉強になりました。

③OSCE直前の復習


試験前1週間は基本的にそれまで作り上げてきたノートを見返して手技を確認する程度。医療面接についてはここで初めて資料を復習しました。

さすがに前日はじっくり復習しましたが、それより前はせいぜい1日1時間程度で済んだと思います。

どうしても手技を実際にやって確認しておきたい項目は家族に協力してもらいました。妻はもちろん、聴診器に興味津々の長男、さらには反応してくれない双子たちまで(笑)


おかげでどの課題が出ても声掛けと手技がスラスラ出るくらいの状態で本番を迎えることができました。


4. 試験当日を振り返って


当日は審査員の先生複数に見られながらの面接や手技になるので、どれだけ練習を積んできていても多少は緊張します。

昨年模擬患者として参加したときに時間内に課題を終えられない先輩方がけっこういたので、医療面接以外のステーションは大急ぎでやりました。

その結果、手技を忘れてテンパったり時間が足りなくなったりすることはまったくなかったんですが、課題の一部を読み飛ばしてしまうというミスを頻発。最後に戻って流れが悪くなったり、中には「これで診察を終わります」と伝えてしばらく経ってからやり忘れたことに気付き結局やらずじまいのものがあったり…

課題は試験室に入らないとわかりません。そのためペース配分の練習は前もってできず加減が難しいですが、最低限落ち着きを持ってやらないといけないですね…(汗)

まぁ時間内に終わらなくても合格するのと同様に、少しぐらい課題をすっ飛ばしてしまっても合格はします。


それにしてもあの課題の紙、もう少し見やすくならないんだろうか?


5. まとめ


OSCE対策としてやったことを書いてみました。

OSCEの成績はCBTの成績と相関が弱く、CBTとは異なった能力を評価していると言われます。学内の結果を見てもそれは正しそうだと感じました。とは言え、CBT以上に練習がモノを言う試験なので、心配な人はしっかり時間をとって相手を見つけて練習すれば大丈夫ではないかなと思います。


「当たり前に練習する」以外のアドバイスは2つ。

1. 機器を使う手技ではうまくいかなかったときにどうしたらいいかを考えておこう

2. 低学年のうちに模擬患者はやっておこう

僕自身がOSCEに模擬患者として参加した時の記事↓

学力試験CBTの結果と勉強法についてはこちらの記事に書いています↓
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