iPadで穴埋め形式の教材を使って勉強するとき、書籍やノートのときと同様に赤シート(※)が使えると暗記や理解の確認に便利ですよね。
※赤シート…暖色系のペンで書いた文字は消え、緑のマーカーを引いた箇所は黒塗りになる赤色のシート(知らない人いるんだろうか?)
僕自身、iPadのノートアプリ(Goodnotes)を使っての勉強で赤シートの必要に迫られ、調べたり試したりして4つの方法にたどり着いたので紹介したいと思います。
いずれも赤シートとしての役割は十分果たしてくれますが、それぞれメリット・デメリットがあるので勉強スタイルにあったものを使うのが鍵です。
目次
方法1. カラーフィルター機能を使う
方法2. 赤シートを画像として取り込む
方法3. 専用アプリを使う
方法4. 赤シートの実物を使う
まとめ
方法1. カラーフィルター機能を使う
まずは設定さえすれば最も操作が簡単な方法として、カラーフィルター機能を紹介します。
設定後のイメージですが、通常画面では半透明のボタン(右上)が出てきて、

そのボタンを押すとこうなります↓

※写真の関係で文字がかすれていますが、実際には画面の色のみが変化して文字ははっきり見えます。
ちなみに色が変わるのは画面全体で、画面の一部のみ色を変えるという設定はなさそうです。もう一度ボタンを押すと元に戻ります。
設定はこれから示す①~③の3段階だけなので、順に説明していきます。画像の①~③は各説明と対応しています。
※iPadの機種によって設定の仕方などが異なることがあります。
①カラーフィルタの色の設定
まず、フィルタの色を赤に設定します。
「アクセシビリティ」→「画面表示とテキストサイズ」→「カラーフィルタ」とたどっていくと以下の画面になります。
カラーフィルタをONにして、「色合い」→「強さ」「色相」ともに最大にして、画面が真っ赤になればOKです。ノートの文字色の関係で赤以外の色がいい場合もここで変更できます。
色の確認ができたらカラーフィルタは一度OFFに戻しておいて大丈夫です。
②AssistiveTouchの表示
次に、カラーフィルタをワンタッチで出すためのボタンを表示させます。
「アクセシビリティ」→「タッチ」→「AssistiveTouch」とたどり、AssistiveTouchをONにします。
カスタムアクションでシングルタップを「アクセシビリティショートカット」にしておきます。
せっかくなのでダブルタップや長押しにもよく使う機能を割り当てておくといいと思います。僕はダブルタップに「Appスイッチャー」、長押しに「スクリーンショット」を割り当てています。
③ショートカットの設定
最後に、ショートカットにカラーフィルタを設定します。
「アクセシビリティ」→「ショートカット」とたどり、カラーフィルタにチェックを入れればOKです。
このショートカットはホームボタンのトリプルクリックでもできますが、AssistiveTouchを使った方が圧倒的に押しやすいです。
以上で、冒頭でイメージとして紹介したような操作ができるようになったかと思います。AssistiveTouchは自由に移動できるので、邪魔にならないように場所を調整してみてください。
方法2. 赤シートを画像として取り込む
方法1で紹介したカラーフィルタは画面全体に色がついてしまうため、例えば画面上半分だけ穴埋めの答えを確認する(下半分は赤シートをかぶせたままにしておく)といった使い方はできません(僕が調べた範囲では)。
それを解決するのがノート内に赤シートを画像として取り込むという方法です。
ノートアプリによって操作方法や操作のしやすさは違うと思いますが、僕が使っているGoodnotesではワンタッチでノート上に画像を取り込み、拡大縮小したり動かしたりすることができます。
したがって、半透明の赤シート画像を取り込めば、赤シート実物同様に隠したいところだけを隠すことができます。
赤シート画像の色や透明度を作りこめてないのでよーく見ると文字がうっすら見えなくもないですが、機能としては問題なしです。
僕自身いろいろ試して、使い勝手のよさから今はこの方法を最も多く使っています。
デメリットを挙げるとすれば、Goodnotesだと画像のページまたぎができないのでページが変わる度に画像を取り込まないといけないところでしょうか…
赤シート画像の作成方法
肝心の赤シート画像はどうやって手に入れるの?って話ですが、パワーポイントで簡単に作れます。
四角形を赤色の半透明にしてpng形式で保存するだけです。詳細は以下のOfficeサポートページを参照してください。
①図形の色を変更する
②図形を透明にする
③図を.pngで保存する
パワーポイントで作るのは面倒という方のために、僕が使っている赤シート(上記の画像内のものと同じもの)を添付しておきます。画像として保存していただければ使えると思います。
【赤シート(透明度20%)】
ノートのペンの色によってきれいに消えるシートの色や透明度は違うため、お使いの環境によってはうまく消えない可能性があることをご承知おきください。
方法3. 専用アプリを使う
”ノートアプリでそのまま”という主旨からは外れますが、写真やpdfを読み込んで赤シート学習ができるアプリもあります。
カラーフィルターと違って赤シート部分が画面内の一部(下半分)なのでスクロールしながら答えを確認することができるのがいいところです。また、簡単な編集であればアプリ内でもできるので安心です。
ただ、以下の2点は使い方によっては少しネックになるかもしれません。
・i-暗記シートアプリへのファイル出力が必要
・無料なのはPDF10ページ(写真10ファイル)まで
方法4. 赤シートの実物を使う
これまで紹介したいろんな操作や設定はちょっと…という人は、赤シートの実物を使うというのも一つの手です。
リンク
書籍を使って赤シートで暗記する場合と同様に、iPadの画面に当てればちゃんと使えます。
古典的(?)でスペースも大してとらず確実な方法ですが、せっかくデジタル化しているのにわざわざ赤シートも持ち運ぶのってどうなんだろうという気もします(笑)
まとめ
iPadで赤シートを使って勉強する方法を4つ紹介しました。
最初にも書きましたが、それぞれメリット・デメリットあるので、勉強スタイルにあった方法を見つけて欲しいなと思います。
この記事へのコメント