
今回は2021年1月の出生数が前年比で大幅減になっているという話について。
今日ひっそり公表された、厚労省の2021年1月の出生数、前年比で-14.6%、10000人以上減っている......こんな数値見たことがない。
— たろう@20時コワい映画レビュー (@tm19880113) March 23, 2021
このペースだと年間で12万人以上新生児が減ることになる。今年の出生数は70万を割りかねない。コロナ死以上にこちらをなんとかしないと本当に人口絶壁になってしまう pic.twitter.com/RHlCkbyd9y
前年比-14.6%という数字だけ見ても非常にまずい事態になりつつあるのは明らかなのですが、前月や前々月はどうだったのかデータを遡って経時的な変化を見てみたいと思います。
使用したデータ
冒頭で紹介したツイートと同じく、厚生労働省が公開している人口動態調査の結果を使用しました。
こちらのページの下部にある”人口動態統計速報”で月別の出生数(速報値)が公開されています。
月別出生数の変化
2019年1月からの月別出生数を示します。

日本はそもそも少子化が続いているので出生数は減少傾向ですが、2020年10月頃から前年比での減少が顕著になり、2021年1月に大幅減となっていることがわかります。
変化をより見やすくするために、2020年1月以降について前年の出生数との差※を示します。
※(X年Y月の出生数)-(X-1年Y月の出生数)

2020年10月頃から前年比での減少が加速していることがわかります。
新型コロナウイルス感染症COVID-19との時間軸で考えると、2020年3月に第一波の感染が拡大し始めた影響がまさに出生数に出てきているということになります。
第一波の感染拡大以降、妊娠届出数が大幅に減っていることは以前から報道されているので、この厳しい状況はしばらく続きそうです。
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