【雑学③】ラジオのAMとFMは何が違うか?

2016/11/01
入試に出るかもしれない身近な雑学の第三弾です。


大学生になって以前よりドライブをするようになってラジオを聴く機会が増えたおかげで、最近はAM、FMそれぞれでよく聴く番組ができました。

AMとFM、車に乗るとすぐにいくつかの違いに気が付きますよね。

でも、物理的に何が違うのか、なぜ違いが生じるのかについては意外と知られていなかったりします。

一部マニアックな話が含まれますが、今回はその辺りについてなるべく簡単にまとめてみたいと思います。

その1:AMの電波は波長が長く、FMは短い



ラジオをチューニングするときに表示される数字は電波の周波数を表しています。ただし、単位がAMとFMでは異なっていて、AMはkHz、FMはMHzです。

周波数は感覚的にわかりにくいので波長で考えてみると、AMは波長の長い電波、FMは波長の短い電波を使っているということになります。


波長が長いといくつかメリットがあります。

例えば、山間部などでAMは比較的よく聞こえます。これは波長が長いと電波が回折(障害物の裏への回り込み)しやすくなることによります。

また、AMの波長の電波は、夜間にははるか上空の電離層で反射して地上に戻ってくる性質があります。そのため、直線的には届かないような範囲にまで情報を届けることができます。夜間にAMで韓国などのラジオ番組が聴けるのもこれが理由です。


つまり、使用する電波の周波数(波長)の違いによりAMはFMより聞こえる範囲が広いと言えます。



その2:AMは電波の強弱、FMは電波の周波数の粗密で情報を伝える



AMは「強度変調」の英語の略です。

音で例えると、強弱、つまり大小の音を使い分けて情報を伝えます。例えば「1010」の情報なら「ドン・トン・ドン・トン」といった感じ。

しかし、電波の強弱の変化は雑音の影響を強く受けるので、AMは音質が悪くなりやすいです。


FMは「周波数変調」の英語の略です。

こちらも音で例えると、周波数の粗密、つまり高低の音を使い分けて情報を伝えます。例えば「1010」の情報なら「ド・ソ・ド・ソ」といった感じ。

この方法は電波の強弱の変化を使わないため雑音の影響を受けにくく(雑音を除去できる)、音質を高めることができます。


つまり、情報の伝え方の違いによりFMはAMより音質がいいと言えます。



こういった特徴が番組の内容にも反映されていて、AMはスポーツ中継、FMはローカルな音楽番組などが多くなっているんですね。


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