先日112回医師国家試験の合格発表がありましたね。

 合格者数:9,024人(新卒8330人、既卒694人)
 合格率:90.1%(新卒93.3%、既卒63.9%)

合格された皆様、本当におめでとうございます。順当にいって4年後、どんな気持ちで迎えていることか…


さて、毎年大学別に合格率が発表されて「合格率1位は○○大学」などと報道されていますが、この合格率をよくよく見てみると、

 合格者数/受験者数×100

なんですね。分母は在籍者数でも出願者数でもなく、受験者数

国家試験前の卒業試験を厳しくしてこの受験者数を減らすことで合格率を上げている大学も少なくない(特に私立?)と言われています。そうだとすると、この合格率に何の意味があるんでしょうか…


大学別に比較する際の一つの指標としては「合格者数/出願者数」ですが、卒業試験結果が出願前に出る大学もあるようですので、「合格者数/6年生在籍者数」とすべきではないかと思います。そこで、比較表を作ってみました。

まずは国立。
realkokushi1.png

続いて公立・私立。
realkokushi2.png

右側3列が分母を受験者数、出願者数、在籍者数にした際の合格率です。在籍者数は公表されていない大学がちらほら…(特に私立)


出願者数や在籍者数を分母にした「真の合格率(?)」が受験者数を分母にした「いわゆる合格率」からの低下が大きい大学には色をつけてみました(黄色:低下中、赤色:低下大)。

こうして見ると、国公立大に比べて私立大での低下が大きいようです。


ところで、国家試験の合格率って誰のためにあるんでしょう?国家試験の合格率を見て大学選びをする人はあまりいないでしょうし…

あまりに低い年があるとその大学のカリキュラムに多少は影響するんでしょうか?


【注】今回用いたデータについて
・出典①112回医師国家試験情報:TECOM 第12回医師国家試験合格状況
・出典②在籍者数:大学ポートレート、各大学HP