【2020年版】6年次在籍者数で見る114回医師国家試験合格率ランキング

graph-1302825_640.jpg

114回医師国家試験の合格発表が行われましたね。合格された皆様、

本当におめでとうございます。
自分も2年後には…と思うと身が引き締まる思いです。

全体としては以下のような結果だったようです。

 合格者数:9,341人(新卒8,583人)
 合格率:92.1%(新卒94.9%)


さて、国試の結果が出ると話題になるのが大学別の合格率

自分の中ではこの時期の恒例行事になりつつありますが、114回医師国家試験についても新卒の“真の医師国家試験合格率ランキング”を作成したので紹介したいと思います。


目次
 1. 何が”真”なのか?
 2. 利用したデータについて
 3. 真の医師国家試験合格率の一覧
 4. 真の医師国家試験合格率ランキング
 5. まとめ

スポンサーリンク

1. 何が”真”なのか?


医師国家試験の合格発表では個人の合否とは別に大学別の合格率が発表され、「合格率1位は○○大学」などと報道されたりもします。

今回、この合格率(新卒)をランキング形式にしてツイートしたところ、多くの反響がありました↓



ですが、この合格率をよくよく見てみると、

 合格者数/受験者数×100

なんです。分母が受験者数。

大学によっては国家試験前の卒業試験を厳しくしてこの受験者数を減らすことで合格率を上げているなんていうのは医学生ならよく耳にする話です。そうだとすると、この合格率に何の意味があるんでしょうか…


大学別に比較する際の一つの指標としては「合格者数/出願者数」があります。しかし、卒業試験の結果が出願前に出る大学もあり、そういった大学では出願者数自体が絞られていることになります。

卒業試験の影響をより排除するには「合格者数/6年次在籍者数」が最も良い指標だと考えられます(6年生の中に国家試験の受験を考えていない人がいた場合は誤差になりますが)。

したがって、この「合格者数/6年次在籍者数」を真の合格率として医師国家試験合格率ランキングを作成しました。

さらっと書きましたが、大学別の6年次在籍者数一覧ってどこを探しても見当たらなくて集めるのに苦労しました…(汗)


2. 利用したデータについて


今回利用したデータの出典を以下に示します。

・114回医師国家試験情報厚生労働省 第114回医師国家試験の学校別合格者状況

・6年次在籍者数大学ポートレート、各大学HP(多くが2019年5月時点、一部2019年4月時点での人数です)

※大学によっては6年次在籍者数が公表されていないところもあります。

※大学ポートレートと大学HPで差異があった場合には後者を採用しています。大学ポートレートのみでしか在籍者数を確認できない大学では、実際の在籍者数と異なる場合があります。

スポンサーリンク

3. 真の医師国家試験合格率の一覧


各医学部の6年次在籍者数、国家試験出願者数、受験者数、合格者数、一般的な合格率、真の合格率を一覧にしたものを示します。国立大学は青公立大学は緑私立大学は赤で網掛けしています。

114国家試験1.png114国家試験2.png114国家試験3.png114国家試験4.png

定義からして在籍者数 ≧ 出願者数 ≧ 受験者数な訳ですが、在籍者数→出願者数で減少している大学、出願者数→受験者数で減少している大学(そしてその両方の大学)があることがわかります。

在籍者数と受験者数の差が大きい大学は私立に多いですが、国立でもないわけではないようです。最も差の大きな岩手医科大学では34人差で、一般的な合格率と真の合格率にも20%以上の差が生じています。

また、在籍者数が公開されている大学全体での真の合格率は90.6%になりました(新卒の一般的な合格率は冒頭に書いた通り94.9%)。


4. 真の医師国家試験合格率ランキング


それでは大学別の真の医師国家試験合格率をランキング形式にしてみます。

在籍者数を100%として、合格率低下の原因をわかりやすくするため、国試合格者数を水色不合格者数を橙色未受験者を紫色で色分けしてグラフ化してみました。なお、未受験者の出願の有無はここでは重要でないと判断し区別していません。

114国家試験ランキング_真1.png114国家試験ランキング_真2.png114国家試験ランキング_真3.png114国家試験ランキング_真4.png
※6年次在籍者数非公開の大学は下部にまとめて出願者数に対する合格率で表記しています。

一般的な合格率ランキングと比べると、上位の顔ぶれが少し変わり、下位の赤色の傾向が強くなりました。また、下位の大学ほど未受験者(紫色)が多くなっていることがわかります。


5. まとめ


114回医師国家試験について大学別の6年次在籍者数に対する合格率ランキングを紹介しました。

こうして見ると、対受験者数で表される一般的な合格率(みせかけの合格率)には非常に違和感を覚えます。合格率をアピールポイントにするような大学では、卒業試験等による過剰な国家試験受験資格の剥奪にもつながりかねないのではないでしょうか?

今後、より意味のある指標で評価や議論がなされることを期待します。


国試合格率以外にも各医学部の進級難易度や入学時の年齢分布などをまとめています。こちらから記事一覧に飛べます↓


過去の合格率ランキングはこちら↓


スポンサーリンク

"【2020年版】6年次在籍者数で見る114回医師国家試験合格率ランキング" へのコメントを書く

お名前:
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。